仙台市歴史民俗資料館 

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資料館ノート

企画展「なつかし仙台4〜いつか見た街・人・暮らし〜」

 平成29年7月15日〜11月5日、企画展「なつかし仙台4〜いつか見た街・人・暮らし〜」を開催しています。この展示は、平成10年に開催の企画展「なつかし仙台〜いつか見た街・人・暮らし〜」(会期:平成10年7月5日〜12月11日)から続く写真展の第4回目です。

 写真家の中嶋忠一氏が指摘するように、写真は(1)記録性、(2)瞬時性、(3)創作性などの特徴をもっています。そこには、写真史上の位置付けや、作家性・芸術作品としての価値、生活誌や歴史的な資料としての意義など、さまざまな視点があります。当館では、特に、「資料としての画像」に着目して、仙台および宮城県を中心に、市民生活誌を再構成する歴史民俗的な資料として取り上げています。たとえば、市民の皆様から提供、寄贈された家族アルバム、個人写真、写真帖などを「資料としての画像」のなかに位置付けて展示紹介しています。
 第1回目の「なつかし仙台〜いつか見た街・人・暮らし〜」では、明治時代、大正時代の家族アルバム、写真帖、個人写真などを近代史や民俗文化を明らかにする重要な資料と位置づけ、仙台地方を中心に市民生活誌の再構成を試みました。第2回目の「なつかし仙台2〜いつか見た街・人・暮らし〜」(会期:平成18年11月18日〜平成19年4月15日)では、元米軍兵士が撮影した昭和20年代のカラー写真など多くの初公開資料を展示し、全国的にも話題となりました。第3回目の「なつかし仙台3〜いつか見た街・人・暮らし〜」(会期:平成25年6月29日〜11月4日)では、大正時代、昭和初めの家族アルバムなどの初公開資料を中心に、かつての仙台の風景や人々の生活の移り変わりの一端を明らかにしてまいりました。
 そして、第4回目の「なつかし仙台4〜いつか見た街・人・暮らし〜」では、新たな収集資料も加え、これまでの集大成として明治時代、大正時代、昭和初期、戦後、現代までの貴重な写真資料を展示紹介しております。仙台の街の変貌の様子をうかがい知るとともに、これからのまちづくりや、くらしのあり方などについて考える機会としていただければ幸いです。
明治30年代前半頃 仙台芭蕉ノ辻
 写真正面奥は、旧仙台城の方角(西)で大町通、左側の建物は明治35年2月3日に焼失している。右側(北西角)の奥田屋の前に立っているのは明治29年12月に建立された「宮城県里程元標 仙台市芭蕉辻」。
昭和29年(1954)12月 青葉通り・東五番町交差点
 中嶋忠一氏撮影。ケヤキ並木もない頃、交差点の中央に交通整理のお巡りさんが立っていた時代。
 昭和30年(1955) 春の雪と金魚屋さん
 中嶋忠一氏撮影。季節外れのにわか雪のなか
、金魚屋さんが街に。