資料館ノート
力石について
山元町真庭地区・稲荷神社境内には、力石とそれを持ち上げた様子を描いた絵馬が残されています。力石とは若者が力だめしのために担ぎ上げる石のことで、ほぼ全国的に広くみられます。
ここに描かれているのは佐藤五平という江戸時代に実在した人物で、重さ約三十貫(約113kg)の石を頭の上まで高々と持ち上げています。伝承によると佐藤五平はたいそうな豪傑だったようで、天秤棒を耳で担いで甘酒を売り歩いたなどという逸話も残っています。
宮城県内の各地でも、神社の境内などに適当な石が置かれ、昭和初め頃まではお祭の時に若い男性が力くらべをしたという話を聞くことができます。これを持ち上げれば一人前と認められるところや、たわいもない賭け事の対象にもなったようで、賑やかに行なわれたことがうかがえます。
ただし、現在までに県内での力石の調査報告事例は少なく、また、年を追うごとに、担ぎ上げたことのある経験者が少なくなるにつれ、その存在が忘れられようとしています。伝統的な競技・娯楽文化を知るうえでも大切な力石を、どなたかご存知ありませんか?
力石の絵馬 山元町・真庭稲荷神社 |
力石 山元町・真庭稲荷神社 |
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